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加須青年会議所とは

2026年度テーマ

ごあいさつ

 こんにちは。(一社)加須青年会議所のHPをご覧くださり、ありがとうございます。

ぜひ、今年度の理事長所信や、各委員会のご紹介をご覧くださいませ。

理事長所信

2026年度 
第53代理事長

中山 竜介

勤務先:株式会社SEENO

~はじめに:時代の節目に立つ私たち~

 同志諸兄姉、そして加須を想うすべての皆様。「このまちを、本気で想い、仲間を大切にしている人たちがい る。」 そんな姿に心を動かされ、私は青年会議所の門を叩きました。何か大きな使命感があったわけではありま せん。ただ、目の前で地域に全力で向き合う大人たちの姿を見て、「この人たちとなら、何かを変えられるかもし れない」そう思ったのです。あの時はまだ、自分に使命という言葉は重すぎました。しかし、青年会議所での経 験を重ねる中で気づいたのです。行政でも企業でもできない“地域の再設計”こそ、青年会議所の使命なのだと。 大の大人が真剣にぶつかり合い、笑い、時に涙を流しながらまちの未来を語る。そこにあったのは、理屈ではな く、魂でした。あの瞬間、自分の心が確かに“震えた”のを覚えています。今、私は、この地に集う我々の未来へ の責任を、深く静かに自問自答しています。「我々は、この時代に、何を為し、何を遺すべきなのか」と。私たち が暮らす加須市では、深刻な課題が日々、私たちの生活の足元を揺るがしています。近年、加須市では人口の減 少が続いており、特に若い世代のまちからの流出が目立っています。その一方で高齢化は確実に進行し、地域全 体の活力が少しずつ失われつつあります。まちの中心商店街や飲食店は、後継者不足や売上減少により、ここ数 年で次々とシャッターを下ろしました。人が集う場所が減れば、地域コミュニティは弱まり、子どもたちの育つ 環境にも影響を及ぼします。さらに、災害リスクの高まりや社会的孤立、若年層の郷土意識の希薄化など、見え づらい“静かな崩壊”が進んでいるのです。このまちには、たしかに希望がある。 けれど、その希望は何もしなけ れば、静かに消えていく。 だからこそ、私たちが“火種”にならなければなりません。火種は放っておけば消えて しまいます。しかし、仲間が薪をくべ、風を送り、炎を広げていけば、まちは必ず温かさを取り戻す。その最初 の一歩を、私たち自身が担うのです。青年会議所は、与えられる側ではなく、動かす側の人間の集まりです。 自 由な発想で、熱量を持って、何者にも縛られずに挑戦できる存在。 それが私たち青年会議所の最大の強みです。そして2026年度、私たちは「心動〜心を震わせ、共感で動かし、論理で変える〜」というスローガンを掲げま す。これは、ただの標語ではありません。「自分の心が震えるような体験」 「誰かとつながり、巻き込まれてい く共感」 そして、「仕組みとして社会を変えていく論理」——この三つを、本気で実現する1年にします。私の 願いはただ一つ。このまちを、子どもたちが「誇れるまち」にすること。そのために、まず自分の心を震わせる。 その震えを、仲間に伝える。 そして、行動でまちを変えていく。さあ、一緒に始めましょう。 このまちの未来 は、誰かのものじゃない。 私たち自身の手で創るのです。



 

~社会を読む:課題の本質に向き合う~

 

 私たちが暮らす加須市は、全国的な社会構造の変化と同じように、いくつもの大きな課題に直面しています。 人口減少は緩やかに、しかし着実に進行しています。加須市の総人口は過去5年間で約6.2%減少。特に若年層 の流出が顕著で、地域の担い手の確保がますます難しくなっている状況です。65 歳以上の高齢化率も 31.3%と 全国平均を上回り、まちは“活力の構造”そのものが大きく変化しています。この変化は、地域経済にも確実に影 響を及ぼしています。近年、中心市街地の小売店や飲食店の閉店が相次ぎ、商店街の空き店舗率も上昇傾向にあ ります。こうした現象は、決して一朝一夕で解決できる問題ではありません。しかし、だからこそ私たちは、日々 の変化に真摯に向き合い、未来に希望の持てる地域の姿を描いていかねばなりません。2026 年には市長選挙を 控えています。これは、市政に関心を寄せるきっかけとして非常に重要な機会であり、特に若年層が“まちの未来 に関わる意識”を持つ契機となり得ます。私たちは 2026 年の市長選を契機に、若者が“地域の選択に主体的に関 わること”の価値を体験的に学べる教育プログラムを開催します。政治的中立性を堅持しつつ、投票の大切さを “知る・感じる・行動する”まで丁寧に設計し、若年層の社会参画への第一歩を後押しします。私たち青年会議所 は、市民と行政の間に立ち、中立的立場から若者が地域に目を向けるきっかけづくりを行いたいと考えています。 その一環として、公開討論会や啓発キャンペーン、政策に触れる機会の創出に加え、例えば「若者×企業×行政」 の三者が協働で“まちの未来プラン”を語る場を設けます。啓発で終わらせず、若者自身が地域課題に関与する“原 体験”を提供していきます。投票率の向上それ自体が目的ではなく、未来の担い手となる若者たちが「まちの選択 に参加すること」に意味を見出せるよう、丁寧なアプローチを展開してまいります。また、経済の視点において も、地域資源をつなぎ直し、新たな価値を生み出す取り組みが不可欠です。農業、商業、福祉、教育、観光とい った多分野を横断し、「加須だからこそできる協働の形」を私たちは模索していきます。これらの連携は、既存の 制度や行政の取り組みを否定するものでは決してなく、あくまで“市民の主体性によって生まれる新しい風”とし て位置づけていきます。さらに、防災と共助の観点からも、加須は重要な課題を抱えています。台風や豪雨の頻 発、河川氾濫のリスクなどを考慮すると、地域の防災力を高める取り組みは急務です。私たちは、世代を超えた 防災教育や地域リーダーの育成を通して、「誰かが守る」のではなく「みんなで支え合う」意識を育んでいきたい と考えています。ここに、青年会議所の信条「人類の同胞愛は国家による統治を超越し」という理念が息づきま す。災害は国境も言語も越えて人々の命を脅かします。だからこそ、私たちは“命”という普遍の価値を共有し、 外国人住民や留学生、技能実習生など、多様な背景を持つ人々と共に防災を学び合う「国際防災交流事業」を展 開します。この事業では、避難行動や防災知識を共有するだけでなく、互いの文化や価値観を理解し合うことで、 “共に生きる”という実感を育むことを目的とします。防災は“命を守る行動”であり、命は人類共通の財産です。 言葉や国籍を超えて助け合う姿は、まさに「同胞愛」の具現化であり、青年会議所の理念そのものです。地域の 課題は、誰かのせいでも、誰かだけで解決できるものでもありません。 だからこそ、市民、行政、事業者、団体、 それぞれの立場が尊重し合い、協働して進む「加須モデル」が必要なのです。私たち青年会議所は、その一翼を担う存在として、未来の世代に誇れるまちを残すために、2026年度も真摯に行動してまいります。

~人を育てる:未来を担う若者たち~

 「若者とは、未来の種子である」——この言葉は、私たちの運動において決して比喩ではありません。若者の 存在は地域の将来そのものであり、その芽が育つかどうかは、いま大人たちがどんな土壌を耕すかにかかってい ます。現代の子どもたちは、情報に囲まれて育ちながらも、自分自身の価値に確信を持てずにいます。内閣府の 調査では、日本の高校生の自己肯定感は主要7カ国の中で最も低く、「自分は社会の役に立つ」と答えた割合は 約3 割にとどまります。これは教育や家庭環境だけの問題ではなく、「社会からの承認体験」が不足しているこ とに大きな原因があると私たちは考えています。だからこそ、青年会議所は、若者が“社会の一員として迎え入れ られる体験”を創出する場であるべきです。私たちは例会や事業、地域との協働による加須だからこそ提供できる 体験を通じて、若者が「失敗してもいい」「挑戦していい」という文化をまち全体で共有することを目指します。 青年会議所が提供するのは、単なるイベントではありません。誰かと協働し、壁にぶつかり、支えられながら乗 り越える。そのプロセスそのものが、人生において最も大切な“原体験”となり得ます。例えば、加須の地域資源 を活かした体験事業を通じて、子どもたちは「自分のまちにしかない価値」を体感し、誇りを持つのです。「教育 とは、進むべき道を示す光である」——私たちは、学校教育や家庭ではカバーしきれない部分を地域社会が補完 し合う文化を根づかせたい。子どもたちが「自分たちのまち」に誇りを持ち、未来に希望を描けるように、青年 会議所は“本気で関わる大人”として伴走します。私たちのスローガン「心動」は、青少年育成の根幹にも通じて います。 最初は心が震える体験から。そこに共感が生まれ、やがて論理と行動を伴った“人を動かす力”が育って いくこの循環を、まちの文化として根づかせていきたいのです。

~仲間と歩む:拡大と成長の本質~

 青年会議所の運動は、どれほど理念が高くとも、「人」がいなければ動きません。「同志とは、希望を共にする 者たちである」という信念のもと、私たちは新たな仲間とともにこの運動を広げてまいります。この運動の根底 には、青年が社会により良い変化をもたらすために、リーダーシップを育み、自己成長の機会を得るという目的 があります。だからこそ、より多くの青年がこの環境に身を置くことが、まちの未来に直結します。拡大とは数 を増やすことではなく、“変化を生み出す力を増やすこと”なのです。「誰と出会い、誰と語り合い、誰と挑戦して いくか」という“人の物語”を紡ぐことです。職種・年齢・価値観の垣根を超えて、多様な人材が混ざり合う組織 こそが、新たな変化を生み出すエネルギーとなります。「成長とは、貢献の証である」——会員一人ひとりがJC 活動を通じて自己成長を実感し、社会に貢献できる。その実感こそが青年会議所に継続性をもたらします。私た ちは学びと挑戦の機会を惜しみなく提供し、「続けたくなるJC」「未来に語り継がれるJC」を築いていきます。 その理由は明快です。ここには“自分の物語”を紡げる場所があるからです。1人の入会が、まちを1つ動かす。 そんな連鎖を、共に起こしましょう。

~結びに:すべての“心動”が、未来をつくる~

 「未来とは、我々の手の中にある」——変化を願うだけでは、まちは変わりません。実行し、行動し、継続す ることでしか、社会は動きません。青年会議所は、まちの理想を語る場であると同時に、理想を現実へと変える 運動体です。そして、自己成長の場であり、地域社会への貢献を通して、我々自身もまた成長を遂げるのです。 「旅は人を創る」という言葉があるように、各地に設置される事業への積極的な参加は、新たな人脈、価値観、 知識との出会いを約束します。それは、会員一人ひとりの視野を広げ、自己成長を加速させる貴重な機会となる でしょう。2026年度、私は理事長として、組織と地域の両方に心を配りながら、誰もが一歩を踏み出したくなる ような空気を創ってまいります。私たち一人ひとりの“心動”が、やがて共感となり、行動となり、まちを変える うねりとなる。その信念を胸に、同志の皆様とともに、加須の新たな未来を切り拓いてまいります。共に挑みま しょう。心を震わせ、共感で動かし、論理で変える。どうか、この一年で「あなた自身の心動」を一つ必ず起こ してください。理事長として、皆一人ひとりのその一歩を必ず支え、導く覚悟をここに示します。その積み重ね こそが、まちを動かす大きなうねりとなります。

<運動方針>

五つの「心(あいうえお)」がまちと未来を変える

「あ」 ― 愛(あい)~愛ある対話が地域をつなぐ~
すべての原点は「愛」。仲間を想い、地域を想い、行動の源に愛を宿す。

「い」 ― 命(いのち)~命を尊ぶ視点で人を想う~
一人ひとりの命には無限の可能性がある。今、この瞬間を大切に、命を燃やして挑む。

「う」 ― 運(うん)~運を呼び込む挑戦を恐れない~
運も実力のうち。運を引き寄せる人間力を磨き、チャンスに強い組織を築く。

「え」 ― 縁(えん)~縁を育み仲間と絆を深める~
人と人のつながりが未来を創る。すべての縁に感謝し、絆を深める一年に。

「お」 ― 恩(おん)~恩を忘れず、地域へ還元する~
これまで受けてきた多くの「恩」に報い、地域と次世代に恩送りしていく。

組織図

委員会のご紹介

委員長 谷口 裕亮


委員長 坪井 直人


室長 坂本 優太

出向者

公益社団法人日本青年会議所

国際ビジネス連携委員会

広報幹事


山下 雄希


公益社団法人日本青年会議所

国際ビジネス連携委員会

委員

 岩隈 栄樹


公益社団法人日本青年会議所関東地区協議会

財政特別委員会

委員


公益社団法人日本青年会議所
関東地区埼玉ブロック協議会

財政局長

 坂本 優太


公益社団法人日本青年会議所

関東地区埼玉ブロック協議会

財政局次長

 下野 泰樹

過去の加須青年会議所について

団体名一般社団法人加須青年会議所
住所〒347-0011 埼玉県加須市北小浜1017-2
電話番号0480-62-6129
※電話に出ない場合には下記連絡先までご連絡ください。
080-9446-0017 事務局 井上
FAX番号0480-62-6105
EMAILinfo@kazo-jaycee.com